無念

俺は友達がいない

東京での仕事以外の人は

家族と猫だけだ

その猫の友達が逝ってしまった

札幌にいたころは

常に俺のそばにいて

何処かに行ってても

名前を呼ぶと走ってきてくれていた

寝る時も同じ布団で寝た

俺が心筋梗塞で突然入院した時も

猫は付き合って

心臓が悪くなって入院した

普通じゃないモノを

お互いに感じていたと思う

心に穴が開いた

なんてもんじゃない

何もする気が起きない

坊さんがこんなんじゃダメな事は

百も千も承知だ

病院で泣いた

久々に声を殺して泣いた

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